2019年02月28日

システムアーキテクチャやシステムズエンジニアリング にかかわる公開イベント

システムアーキテクチャの重要性について、前の記事で投稿しました。見つからない人はこちらから辿ってみてください。
このシステムアーキテクチャの重要性をつたえるために、白坂が慶應SDMにて運営しているアーキテクティングラボにて、イベントを開催することとなりました。アーキテクティングラボは慶應SDMができたのち2009年につくったものですが、しばらく表立って活動をしておりませんでした。しかしながら、システムアーキテクチャという概念の重要性が強く主張されはじめたこともあり、改めて表向きの活動も開始いたしました。
ちなみに、システムアーキテクチャシンポジウムは以下のリンクから申し込みができます。

さらに、Complexなシステムを開発するためのアプローチであるモデルベースシステムズエンジニアリング (MBSE)の大家である、Vitech社の社長でもあり、INCOSEのPresidentでもあったDavid Long氏によるMBSE入門講座も開催いたします。こちらも1日で、MBSEの基本的な考え方を理解できる講座となっており、以前、白坂研としてClosedで開催したときにも大変好評だったものです。こちらを一般公開という形で開催いたします。
MBSE入門は以下のリンクから申し込みができます。

みなさんの参加をお待ちしております。


posted by しらぴー at 20:52| Comment(0) | システムズエンジニアリング

2019年01月28日

システムアーキテクチャとは

システムアーキテクチャーとは何か?
国際標準ISO/IEC/IEEE42010-2011(旧IEEE1471)を見てみると以下のように定義されている。
fundamental concepts or properties of a system in its environment embodied in its elements, relationships, and in the principles of its design and evolution

世界で最初に広まったシステムズエンジニアリング ツール「CORE」を出したベンダーであるVitech社が無料で配布している冊子"A Primer for Model-Based Systems Engineering”(2nd Edition)では以下のように説明されている。
System architecture/synthesis is concerned with what physical structure offers the best balance−considering manufacturing, testing, support, and other factors−in answering the customer’s need for the system.

また、Cameron, Bruce; Crawley, Edward; Selva, Daniel. Systems Architecture, Global Edition (ページ17).  . Kindle 版.では、以下のように書かれている。
architecture is an abstract description of the entities of a system and the relationship between those entities. In systems built by humans, this architecture can be represented as a set of decisions.

要するに、システムアーキテクチャとは、
システムの基本的な概念であり、
顧客のニーズを満たすためにバランスのとれた
システムの構成要素とそれらの関係性を表すものであり、
デザインと進化の原則となるものである。
設計者がおこなった一連の意思決定を反映したものである。

といったところでしょうか。
実際に、システムのアーキテクチャは、システムを特徴付ける。システムをどのようなアーキテクチャにするかは、まさに、そのシステムでどのような価値を提供するのか、提供する価値をどのように実現するのかを決定づけるものである。例えば、AIやIoTやビッグデータなどといったときに、これらをどのように活用して、どのような価値を提供するのかは、システムアーキテクチャをどのようにするのかにかかってくる。

SEBOKにあるとおり、上記の定義では、” fundamental”というのが曖昧で、明確に定義されていないという問題点がある。実際には、なんのためにその"architecture"を必要とするのかによって、抽象度が変わってくる。
これらを踏まえると、OMG Systems Modeling Language Specification, version 1.2, July 2010. における以下の定義も参考になる。

 “The organizational structure and associated behavior of a system. An architecture can be recursively decomposed into parts that interact through interfaces, relationships that connect parts, and constraints for assembling parts.”



慶應SDMにおいて設立当初から、このシステムアーキテクチャに着目したアーキテクティングラボを運営してきました。対象とするシステムは、ハードウェア・ソフトウェアシステムに限らず、ソーシャルシステム、ビジネスシステム、イノベーションシステムのアーキテクチャなど幅広く分析・ディスカッションをしてきました。

例えば、2010年度は「System Architecting of the Art」をテーマとして、人の心を動かすシステム(Art)をアーキテクチャの観点から分析することを行いました。メンバーが興味のあるArtについて、アーキテクチャの観点から分析し、報告する活動を行いました。この中では、映画のアーキテクチャ、ドラマのアーキテクチャをはじめとして、楽曲のアーキテクチャ、俳句のアーキテクチャ、色彩のアーキテクチャなどの興味深いアーキテクチャ分析結果が報告してもらい、ディスカッションをしました。対象は多岐にわたりましたが、その中から「緊張と弛緩の関係」、「アーキテクチャの時間的変化というアーキテクチャ」というArtのアーキテクチャに特徴的に見られる新しい観点を見つけるなど、面白い議論をしました。このアーキテクティングゼミはしばらく緩やかな活動しかしてなかったのですが、今年からまた積極的に活動をすることとしました。
posted by しらぴー at 01:46| Comment(0) | システムズエンジニアリング

2019年01月25日

システムズエンジニアリング の入門講座

4/12にシステムズエンジニアリング の入門講座をおこないます。3時間のロングバージョンです。イメージでいうと、SDMでやっている集中講義のグループワークなしでやっているイメージです。4/4までの申し込みの場合は、早期割引があるようです。ご興味がある方は、申し込みください!

申し込みはこちら


posted by しらぴー at 14:31| Comment(0) | システムズエンジニアリング

2019年01月01日

2018年の振り返りと2019年新年のご挨拶

みなさま

新年明けましておめでとうございます。
今年も1年よろしくお願いいたします。

旧年中は大変お世話になりました。昨年も本当に色々なことがありました。相変わらず、年初には想像もしてなかったことがたくさん起きた1年となりました。今年も、今の時点ではいろいろなことを考え、計画しておりますが、きっとそれを超える1年となることでしょう。
でも、思った通りにならない、計画通りでない人生だからこそ面白いですよね。

2018年は、ImPACTの最終年度ということで、アウトリーチ活動を積極的におこなった年となりました。実物大モックアップを持って、米国・ヨーロッパで展示をしました。急に言われて小型SAR衛星のセッションでプレゼンをしたこともありました。CGもつくり、ビデオ撮影もし、その成果を理解してもらうことをおこないました。その結果、10月にはSTSフォーラムにおいて安倍首相のスピーチに代表例としてご紹介いただくことができました。平井大臣のおこなっているHirai Pitchでの説明もさせていただきました。さらに、ImPACTで開発した技術を社会実装する会社として、Synspective社を設立しました。ImPACTでは技術開発をおこなってきましたが、この技術を使って持続可能な社会実現にむけた課題解決をしていく会社となります。順調に人も集まってきており、2019年の実証機打ち上げを目指しています。

ラボの学生の研究活動は活発に進みました。3月には終了したメンバーもいますが、4月からは新たなメンバーがゼミに参加してくれました。社会人も新卒学生も、理系も文系も区別のないSDMでは、毎年バックグラウンドの違う多様な学生たちが入ってくるため、年によってかなりカラーが違っています。11期生もとても仲が良く、頑張る学生の多いとてもいい代だなぁと思っています。修了生との協働活動もどんどん始まっていて、さらに外部の企業を巻き込んだ形で進んでいるものもあります。すでにプレスでも好評されているローランドベルガー社との共同研究では、修了生が中心となり研究をすすめてくれています。こういった修了生との連携がすぐに進んでいくのも慶應SDMの特徴かと思っています。
学生の研究もかなり進みました。国際学会やジャーナルでのBest Paperも何本かでました。また、博士取得者も2名でました。教員、修了生、在校生も含めた研究推進・論文化のエコシステムも徐々にですが、構築され、まわりはじめてきたのではないかと思っています。
M2の研究も大詰めを迎え、修論を仕上げる段階にきています。今年も本当に多様で、いろいろな研究が進みました。これから修論提出・審査会ということで忙しい時期ですが、ここでの頑張りが、いい研究をその良さが伝わる研究に昇華するので学生と踏ん張っていきたいと思っております。M2のゼミ長は、多くの学生たちをきちんとまとめてくれました。本当に感謝しかありません。M2、M1、博士を合わせると50名を超える大所帯を運営するのは本当に大変だったと思います。
M1は、白坂研7名、五百木研7名、その他の研究室からの参加が15名の合計29名の構成となっています。本当にみんな仲良く、コツコツとがんばり、しかも飲むときはみんな飲む、とってもチームワークのいい代となっています。新しいゼミ長も3名体制で、今年は彼らのカラーの出たゼミとなるのが楽しみです。研究も、すでに面白いテーマを見つけてどんどん進めている学生もいれば、まだまだ面白いところを探している学生もいます。でもそれでいいと思っています。焦ってやるよりは、しっかりといいテーマを探すことも重要です。早くからいいテーマを見つけられた学生はすでにジャーナルに投稿・受理されています。これもこれまでになく早いペースです。

そして、4月に入学が決まっている方、これから目指してくれている方、本当に今年もどのような1年になるか楽しみです。これから受験を控え、準備をしてくださっている多くの方も、受験に見事合格され、4月が一緒に学んでいけることが本当に楽しみです。
昨年は、すでに毎年恒例となってきた集中講義をやりました。大学生と高校生のみを紹介生で集めて実施した集中講義、受験希望者向けで実施した3日間の集中講義をおこないました。これは、ラボの在校生・修了生向けにおこなった4日間の集中講義をもとに実施しました。今のM1もそうですが、今年も、この受講生の中から学生になってくれる方が多くでそうでとても楽しみです。今年も引き続き、こういった活動は続けていきたいと思っております。慶應SDMの入学しなくても、そういった活動を通じてできたつながりも大切なつながりになってきています。

最後に、委員会、研究会、講演、企業内の講演や教育、ワークショップなど本当に色々とお声がけをいただきました。本当にありがとうございました。昨年はImPACTもあったため、講演も年間70本程度が限界でした。お声がけいただきながら、日程があわず、断らせていただいた方も多く、大変申し訳ないと思っております。今年はもう少し受けれるかと思っております。また、講演等を行いながらも、準備がいつも直前となり、多くの方にご迷惑をおかけしました。どうしても毎回、目的、参加者などがちょっとずつ違うため、最後は微調整をおこないながらの対応となってしまうため、そのようになってしまいました。今年もこのあたりはあまり改善ができないかと思いますが、ご了承ください。

今年もいろいろなことを計画し、実行に移していきますが、きっと例年通り思ってもみなかったことが途中で生まれてきて、思ってもみなかった1年になるかと思います。

最後に、今年からの研究室のコンセプトを書かせていただきます。

・「やらなかった」ことを後悔しないために、やれることは全部やる
  あとから、「ああ、やっとけばよかった」と後悔しないためにも、「やりたいと思った」こと、「やれる」ことは全部やるということを目指します。これまでも、「“Yes” or “はい”」、「倒れるときは前のめり」といったゼミの標語がありましたが、これは要するにこういうことをさしています。
・入学前には思いもよらなかった自分に
  これも昔から言っていますが、白坂研としては、「入る前に考えていた自分」と「出るときに感じる自分」との差を最大化することを目指して頑張ります。これは、ゴールを設定するのではなく、変化の傾きを最大化することだけを目指し、到達点は最後に見るものということをアプローチとしています。到達可能なゴールを設定するなんて、自分の能力の限界を先に決めてしまっているようで勿体無い!
・常に「無知の知」を意識する
  多様な人の集まる環境にいるからこそ実感できますが、自分がいかに限られた範囲のことしか理解できていないのかを常に意識することを目指します。他人のことを「間違えている」と思ったら、「もしかしたら、自分はその人のいうことを全ては理解できていないのではないか」と疑うことから始めることを指します。自分と違う人のいうことを100%理解することは不可能です。なので、自分がわかっていない可能性を常に考える。そんな思いをもっていつも多様な人と接する必要が重要ですよね。
・受けたものは次へ渡す
  よく、ゼミの学生からお礼を言われます。もちろん、それは純粋に嬉しいです。でももっと嬉しいのは、自分が受けたものを、次の人に提供してくれることです。それがつながっていけば、一人では到底与えることができない範囲の人たちにいろいろなものを提供できるようになります。それがつながっていくことこそがエコシステムです。ぜひSDMで受けたものは、SDMの後輩、外部の人にどんどんと提供していってもらえればと思っております。

長くなりましたが、今年も上記のような思いをもって頑張っていきたいと思っております。
本年も1年間、よろしくお願いいたします。 
posted by しらぴー at 00:00| Comment(0) | その他

2018年12月27日

Hirai Pitch

12月5日に、 平井内閣府特命担当大臣にHirai PitchでImPACT白坂プログラムの紹介をさせていただきました。
内閣府、経産省からも多くの方にご参加いただき、質疑を通じて色々と議論をさせていただきました。
(前後の招聘者を見ても錚々たる人たちがプレゼンをしております。)
以下のサイトに当日の議事録が公開されています。
そのうちに資料も公開されるかと思います。


posted by しらぴー at 17:44| Comment(0) | ImPACT

2018年11月20日

IoTイノベーションチャレンジ2018

今年度は、昨年度までのIoTハッカソンをアップデートし、「IoTイノベーションチャレンジ」として開催させていただきました。これは、「ビジネスをデザインできる人材の不足」というIPAの調査結果を受け、エンジニアが技術の知識を持ちながらビジネスのデザインもできるように育成することを目的としてつくりました。
このため、単にアイデア発表の場にするのではなく、多くの人の講習、メンターによるアドバイスを経てからのプレゼンテーションとなるようにしました。この結果、有料にも関わらず、20チームの申し込みがあり、その中から1次審査を通過した4チームによる最終プレゼンテーションをしてもらうことができました。
質疑も時間ギリギリまでおこなわれるくらい盛り上がりました。
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詳細報告は以下のWebサイトをご覧ください!
posted by しらぴー at 14:52| Comment(0) | IoT