第3回D-Case実証評価研究会を慶應大学日吉キャンパスで開催いたしました。
http://www.dcase.jp/study03.htmlこのD-CASE実証評価研究会は、DEOSプロジェクトで生まれたアシャランスケースの記述ためのD-CASEの実証研究をおこなう研究会です。
今回の第3回D-Case実証評価研究会のアジェンダは以下のようになっており、今回もさまざまなD-Caseの適用事例の紹介がありました。
・D-Case、DEOSへの期待 田丸喜一郎(IPA/SEC)
・D-CaseとSysML/UML連携の実証実験 山本光洋(チェンジビジョン)
・D-Caseの超小型人工衛星への適用 田中康平(NESTRA)
・D-Caseを使ったETロボコンモデリング部門優勝 上野肇(FX)
・D-Caseを使ったロボットのディペンダビリティの保証 加賀美聡(産総研)
・最近の話題と今後の予定:D-Case Serverのご案内など 松野裕(電通大)
・最近の話題と今後の予定:IT-Tridiacプログラム 高井利憲(奈良先端大)
今回の発表では、昨年度、白坂研で研究をおこなっていた田中康平さんが、超小型衛星への適用事例を紹介しました。
この超小型衛星への適用の面白さは、ソフトウェアではなくハードウェア開発への適用であることや、システム開発では当たり前の階層的な開発を考慮している点が上げられます。名古屋大の山本先生からは、「これまでのGSNの範囲を超えるものなので、新しい標記法の提案もあわせてするのがよい」と大変重要なアドバイスもいただき、今後の研究への方向性も見えてきました。
また、ET-ロボコン、ロボットへの適用なども大変有意義な発表を聞かせていただきました。これまでの研究会は名古屋で開催されていたこともあり、なかなか参加できなかった関東の人たちが集まったためか、60人近い参加をいただき、大変盛り上がった研究会となりました。
研究会の終了後は、慶應SDMの入っている協生館1FにあるHUBで懇親会を開催することもでき、参加者ともいろいろな情報交換をすることができ、とても有意義な一日となりました。今後もときどき関東で開催させていただき、いろいろと情報交換ができればと考えております。