和歌山大学を中心に、東京大学などと開発してきた50Kg級の超小型衛星のNIFORMですが、搭載しているメインのミッションセンサーであるボロメータで撮影した画像が届きました!ちょうど、千葉の犬吠埼あたりを写しています!
このUNIFORMは、これから宇宙開発をはじめたい国の人たちの教育教材となるように設計した人工衛星で、ミッションとしては、山火事を検知する赤外線カメラ(ボロメータ)を搭載しています。実は、世界のCO2排出量の半分近くが自然発火の山火事などで生成されているので、山火事を早くみつけて消化すれば、かなり多くのCO2排出量を削減することができるのです。早く見つけるためには、なるべく頻度高く観測をしたいので、超小型衛星という低コストで、しかも世界各国で協力して打ち上げることで、数を稼ぎ、観測頻度をあげるという狙いとなっています。
今回のUNIFORM1号機は、海外からの研修生を受け入れるためのベースとして、若手研究者で開発したものです。
まだまだこれからチューニングをすることで、更にいい画像がとれるのではないかと期待しています!
慶應SDMでは、このUNIFORMをベースとして、現在UNIFORM2とUNIFORM3の開発を和歌山大学やアクセルスペースなどと行なっています。また、ベトナムの宇宙機関から研究者を受入、人工衛星の開発にかかわる研究・教育を実施しています。
