MIT SDMからの短期留学生が5週間、白坂研にきました。彼は、白坂研に滞在している間に、Fractionated SatelliteをシミュレートするためのシミュレータをHLA (Hight Level Architecture)という標準を使って分散シミュレータを開発しました。Fractionated Satelliteというのは、衛星毎が一つの機能を担い、複数の衛星が協力しあうことで、大きな一つのシステムとなるような人工衛星のシステムのことをいう。今回は、そのようなFractionated Satelliteを開発するためには、どのような衛星をどのような軌道に入れて、どのように通信をするととができればいいかを分析するために必要となるシミュレータを開発した。これは、世界の大学や企業などが協力することを想定しているため、一つのシミュレータで実現するのではなく、HLAという分散シミュレータの仕組みを導入したのがポイントである。
彼は、シミュレータをつくり、いくつかのケースを流した上で、来年の3月にモントリオールで開催されるIEEE Aerospace ConferenceにPaperを出して、帰国していった。
ちょうど、彼の滞在中に秋入学生合宿があったので、参加してもらい、懇親会にも参加して楽しんでもらった。