2013年03月09日

システムアシュアランス協会

昨年度に設立したシステムアシュアランス研究会の定時会合を開催しました。このシステムアシュアランス研究会は、システムアシュアランスという考え方について先端事例を研究したり、国内外の情報をシェアしながら、システムアシュアランスという考え方を理解し、広めるために設立したものです。システムアシュアランスという言葉はまだあまり広く知られていませんが、機能安全という言葉は聞いたことも多いかもしれません。機能安全は、機能によってシステムを安全化するための国際標準であるIEC61508によってはじめて提唱されたものです。日本では、ISO26262という自動車向けの機能安全規格によって一躍有名になりました。機能安全は、システムレベルからリスク分析をおこない、その結果に基づいてどのように設計し、どのようにそれを示しているかということに基づいて、そのシステムが十分に安全であるかどうかを評価するということを規定した国際標準となっています。
基本的な考え方は、システムズエンジニアリングのVモデルに基づいてトップダウンで安全であることを示していくものとなっており、安全であることを説明する責任を果たすためのガイドラインとなっているといえます。この考え方自体は、とてもシンプルでわかりやすため、IEC61508で産業用電子機器に対して制定された後、鉄道や車、そして医療機器、コンシューマロボットなどますます広く適用されようとしています。ちなみに、機能安全というのは、安全性だけを示せばいいのですが、システムアシュアランスでは、システムのあらゆる品質特性を示すためのものとなっています。例えば、すでに鉄道の分野では、RAMS規格とよばれており、Reliability,Aveirability,Maintenability and Safetyとなっており、安全性だけでなく、信頼性、可用性、保守性も併せて保障し、説明することを求めています。
使う立場からすると当たり前のことかもしれませんが、実は日本のものづくりの現場ではとても苦戦しています。実際、日本製品の品質は大変高いのですが、これまでも動かすことによって、その品質の高さを示してきたので、システマティックに客観的にそれを示すことが大変にがてなのです。システムアシュアランス研究会では、何とかしてこのような状況を打破したいというモチベーションをもって人達が集まって、いろいろと議論を積み重ねています。
そして、今度の4月からはシステムアシュアランス協会という形で運営をされていくこととなりました。今後、新たな会員を募集することもあるかと思いますので、是非とも興味があるかたはご参加いただければと思います。
posted by しらぴー at 15:49| Comment(0) | システムズエンジニアリング
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