2013年02月27日

横山 禎徳氏による公開講座「社会システムをデザインする」

先日、東大EMPのディレクターをされている横山先生の公開講座を慶應SDMで開催することができました。
横山先生はマッキンゼーを退社後、記事を書いたときに出版社から肩書が必要といわれ、そのときから社会システムデザイナーを名乗られているとのことでした。東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)企画・推進責任者であり、日本とフランスの2カ所に居住しながら、「社会システム・デザイン」という新しい分野の確立と発展に向けて活動中されています。
近年、社会システムの不備が顕著になってきました。しかし、社会システムをデザインするための考え方は、これまでの考え方とは大きく違うものとなっております。多くの人にとって未知の領域である社会システムデザインとは何か、社会システムデザイナーとして数々の提言を行っている横山禎徳氏に、社会システムをデザインするための考え方ついてお話し頂きました。

横山先生は、まさに我々が慶應SDMでやっているのと同じように、俯瞰的に問題をコーザルループを使って構造化し、レバレッジポイントを見つけ、それを解決するための仕組みを設計するということを行われていました。
もちろん、これらをすごく高いレベルで行われていらっしゃるので、「同じ」というのは失礼かもしれませんが、方向性や考え方があまりにも近いことに逆に驚いてしまいました。最後の仕組み社会システムのアーキテクチャとしてデザインするときに、慶應SDMではシステムエンジニアリングの用語を使って、ViewとViewpointを明確にし、機能と物理とを明示的に扱っているところが慶應SDMがもっている特徴なのかもしれません。
いずれにしても、横山先生レベルの方がやられていることとほぼ同じことを、同じ目的のために教えていることがわかったことは、自分達のやっていることが間違っていなかったんだという自信をもつことができました。
横山先生には今後もいろいろと教えていただきたいと感じました。
ちなみに、講演終了後は、慶應SDMが入っている協生館1階にあるHUBというパブで、横山先生を囲んでみんなで飲みました。こういったところも普通の大学院とは違うSDMらしいところです。

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posted by しらぴー at 21:33| Comment(0) | 講演
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