2013年03月08日

第3回慶應システムズスクール〜モデルベースシステムズエンジニアリング・ワークショップ〜

第3回目のKSSでは、モデルベースシステムズエンジニアリングを体験してもらうためのワークショップを開催しました。
モデルベース開発という言葉は、大変広い範囲で使われているため、モデルベース開発という言葉の指すものが何かについては注意する必要があります。
一部の人は、「モデルは実行可能」でなければならないと主張します。きっと、シミュレーション等をやってきたので、実行できないモデルがどういったものか、明確に認識できないのかと思います。もちろん、実行可能なモデルもモデルですが、それだけがモデルであるすると、モデルベース開発の可能性を大きくそこなってしまいます。
白坂は2000年にドイツのEADS Astrium社にいるときに、ライフサイクルを通じたモデルベース開発という人工衛星の新たな開発のやりかたをつくるプロジェクトに参加する機会を得ました。もちろん、ドイツに行く前から、制御系のシミュレーションといったレベルで、モデルは使っていましたが、コンセプトレベルから運用まで、モデルの詳細度をうまくコントロールしながらモデルを活用するモデルベース開発にはじめてふれました。このときに、まだ規格として制定される前のSysml(system modeling language)の存在をしり、googleで検索しても日本語のサイトが0件という状況に危機感を感じたのを覚えています。
また、コンセプトフェーズから基本設計、詳細設計、製造、試験、インテグレーション、運用に至るまでとことんモデルを活用するという考え方を理解するのは、システムエンジニアリングについて深く理解する必要があることも知りました。Astriumでは、システムエンジニアリングの教育を早急に立ち上げ、多くの人材を育てはじめていました。それから12年たった今、Astriumのモデルベース開発はさらに進んでおり、モデルベース開発がシームレスにおこなわれています。
ぜひ日本でも細かい言葉の定義などで時間をロスするのではなく、より良いシステムの開発のためにモデルベース開発を進めていければと思っています。

IMG_3245.JPG

IMG_3281.JPG
posted by しらぴー at 09:14| Comment(0) | システムズエンジニアリング
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: