今回は、ブレインストーミングから構造シフト発想法、そして欲求連鎖分析(WCA)というとても高度なワークショップデザインをしてみました。
ブレインストーミングが右脳的、WCAが左脳的、その間の構造シフト発想法は構造化は左脳的ですが、そこからシフトして発想するのは右脳的という右脳と左脳を行ったり来たりするものになります。今回のワークショップでは、前野先生からそういった話があったため、参加者のみなさんも、右脳と左脳をいったりきたりして疲れたという感想が聞かれました。(ちなみに、論理的なので左脳で、芸術的なのが右脳というのはあくまでも割合であって、完全にそうなわけではないということだそうだ。)
今回のワークショップで、これまでデザイン思考だけをやっていてなかなか結果が出せない人が、「デザイン思考をやっていて、なぜうまくいかないのかが分かった気がする」ということを言っていただいたのはうれしかったですね。
デザイン思考的な考え方はとても大切ですが、それだけではなかなかうまくいかないです。やはり、必要なタイミングでロジカルにモノごとを考えることがあってはじめてきちんと目指したゴールが満たせるのです。
面白いことに、Aalt大学を訪問したときも、いろいろと議論していると、systemicな考え方が重要というのは何度も言っていました。これはもちろんそうですね。この点でもすでにシステム思考が必要と感じていることはわかります。でも、systematic、ロジカルに考えることが必要とはあまりいってませんでした。もともとがロジカルだからそうなのか、本当にロジカルでなくても結果が出せるのか、今度の訪問ではそのあたりも議論してみたいと思います。