今日の1限は、「システムの評価と検証」。本日の講義担当は前野委員長だ。
「システムの評価と検証」は、慶應SDMのコア科目の一つである。
私はよく「Vモデルの真ん中」という言い方をするが、Verification(検証)とValidation(妥当性確認)にあたる授業である。
通常は、システムズエンジニアリングやソフトウェアエンジニアリングでよく聞く単語であるが、慶應SDMでは通常の授業とはちょっと違った工夫された科目となっている。それは、この「システムの評価と検証」の中に、技術システムだけではなく、社会システムとしてのVerification(検証)とValidation(妥当性確認)の手法もあわせて教えている点である。
Verification(検証)とValidation(妥当性確認)の本質的な考え方は同じである。つまり、
Verification(検証):Do the thing rightを確認する作業
Validation(妥当性確認):Do the right thingを確認する作業
という点である。これさえきちんと押さえておけば、技術システムであろうと、社会システムであろうと同じ言葉、同じ考え方で議論をすることが可能である。これぞ、慶應SDMが3年以上かけて作ってきた本当の意味での「文理統合」である。
今日の授業は、前野委員長による、「アンケートやインタビューを利用したV&V(その1)」である。実際の研究事例を通じて、社会システムのVerification(検証)とValidation(妥当性確認)をアンケートやインタビューを利用しておこなう方法について学ぶことができる。
白坂は先週の授業で、標準におけるVerification(検証)とValidation(妥当性確認)について授業をさせていただきました。この話はまた別途アップしたいと思います。
2012年11月24日
授業:システムの評価と検証
posted by しらぴー at 09:00| Comment(2)
| SDM
訂正ありがとうございます!