2020年01月06日

イノベーションのためのワークショップデザイン論

慶應SDMでは、”システムxデザイン”思考を使った新価値創造・課題解決を教えています。”システムxデザイン”思考のシステム思考部分として重要視している点の一つが「思考の流れをデザインする」というアプローチです。これは、自分たちのチームの思考の流れをデザインしながら進めることで、イタレーティブなプロセスに目的思考性を入れることになります。慶應SDMに入ると「デザインプロジェクト」という必修科目の授業でこれを身につけることをおこないます。
そして、これを学んだ人の次のステップがあります。それは、「イノベーションのためのワークショップデザイン論」という授業になります。これは、自分たちの思考の流れではなく、ワークショップ参加者(他人)の思考の流れをデザインする授業となります。正確には、ファシリテータとワークショップデザイナー(ワークショップをデザインする)は別の役割ですが、多くの場合はここを同一の人がやります。そうすると、ワークショップデザインがうまくいってなくても、その場のファシリテーションテクニックに頼ってなんとか回してしまうことが起きたします。しかし、大きなワークショップなどではこれが出来ないのと、あとはファシリテータがチームのワークに介入することで、ファシリテータのバイアスがチームのアウトプットに影響を与えてしまうことがあります。これを避けるためには、きちんとワークショップをデザインし、なるべくワーク中の介入をすることなく、ワークショップを進めることです。そのための考え方、ワークショップのデザイン法、自己評価を教え、それを実際に繰り返しやってもらうことで学ぶ授業となります。
教えている内容は、文部科学省の委託事業「イノベーション対話ツールの開発」で検討したものがベースとなっているので、こちらかみることができます。 
posted by しらぴー at 16:12| Comment(0) | デザイン思考
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