米国DoDが、現代をVUCA(Volatility:変動, Uncertainty:不確実, Complexity:複雑, Ambiguity 曖昧)な時代であると表現をした。「確実なのは、変化することだけである」とも言われる。米国のDoDはこういう時代に対して、どうしようとしているのかがあまり理解できていなかったが、それがかいま見えるようになってきた。ここでは、「 Century Series-style process」というものを紹介する。
米空軍は、戦闘機の開発において、「Century Series Approach」をとることを目指すと発表した。こちらにその記事が載っている。
この記事によると、戦闘機の開発期間を5年にするということである。そして、利用期間も短くすることを目指し、どんどん新たな戦闘機を開発するということである。確かに、これだけ技術の変化が早いときに、開発に10年、運用に20年とすると、30年後の戦闘に現在の技術を使うことになる。これでは他国が最新の技術を使っている兵器を投入してきたら、対応ができないかもしれない。なので、短期開発、短期運用で、どんどん新しい戦闘機を開発するという考え方である。
これまで、頑張って、長いライフサイクルにおいて品質を保つように開発・運用・メンテナンスをしてきたのに、その根底を変える考え方となっている。
そして、これは戦闘機だけにとどまらない。すでに衛星開発にもこのアプローチを適用するということは米空軍はいっているようである。