SDMの秋入学の修了式がおこなわれました。
SDMでは、春入学と秋入学が選べます。秋入学の場合は、英語による授業が前提となっており、春入学の場合には日本語による授業が前提となっています。もちろん、春入学の学生も英語の授業をうけれますし、秋学期の学生も日本語の授業を受けることもできます。
この9月に修了したのは、2015年秋に入学した学生です。白坂研からは、Hamad君は最優秀賞、Minh君は受領副代表に選ばれました。
最優秀賞を受賞したHamad君の論文は”Holistic Strategy Concept Generation Framework for the Saudi Railway Sector-An Enterprise System Architecting Approach"というもので、Enterprise Systems Architectingという最新のアプローチをベースに独自のアプローチを追加した上で、サウジアラビアが現在実施中の鉄道セクター全体のコンセプトをUpdateするというものでした。サウジアラビアの主要なステークホルダにインタビュー調査をする一方で、Enterprise Systems Architectingの研究もフォローしながらすすめるという、博士論文にもうすぐ届くのではないかというくらいに壮大な修士論文ができあがりました。
受領副代表を受賞したMinh君の論文は、"Proposal of Fault Detection, Isolation and Recovery Design Process for Bus System of Microsatellite"というもので、人工衛星の設計でもっともクリティカルな機能である「FDIR:故障を自動で検知し、故障箇所を分離し、再構成する」を設計するためのプロセスを提案したものでした。FDIRは重要な機能にもかかわらず、属人的なところが多いものを、プロセスを定義することで広くエンジニアが使えるように提案しました。
どちらも素晴らしい論文であることが認められて受賞となりました。