2017年03月29日

修了式

昨日、大学院の修了式がおこなわれました。今年も2年間がんばった学生たちが修了していきました。
今年は、ここ3年は、白坂研から受領代表が出ておりましたが、今年は、最優秀賞者がでました。(受領代表は、全体の修了式で塾長から修了証をうけとるのですが、最優秀賞はSDMの修了式で修了生代表の祝辞を述べます。)本当に毎年みんな頑張ってくれています。
この代は、入学日のガイダンスにおいて、「みなさんが現在考えている修了時の自分とは全く違う自分にして修了してもらえるように全力で指導をさせていただきます。」ということを宣言させていただいた代でした。この宣言は、教員としてはかなりきついゴールを自分で課していると思っています。学生全般のゴール設定が通常ですが、SDMの場合は、多様な人が来ますので、それぞれの目指すところもことなります。これがMBAなどとはかなり異なるところになります。個々人のスタートが異なる、ゴールが異なる、SDMでの活動に避ける時間が異なる。などなど、個々人の状況が大きくことなります。
努力をする人たちをどのようにしてさらなる高みに引き上げていくか。これを考えて、この代から実施した研究指導のアプローチが「アドバイスゼミ(ほぼゼミ)」です。
白坂研ではゼミを「ベースを高めるゼミ」と「研究を進めるゼミ」に分類してます。
「ベースを高めるゼミ」としては、「集合ゼミ」、「集中ゼミ」があります。「研究を進めるゼミ」としては「個別研究相談」、「アドバイスゼミ」などがあります。
「集合ゼミ」とは、いわゆるゼミ形式のもので、ほぼ毎週土曜日19時〜20時半に五百木研、白坂研合同で実施しているものです。みんなが集まり、発表等を中心におこないます。メソドロジーラボの多様な研究発表に対して、質疑応答を繰り替えすことでベースを高めることを目指します。過去の研究例を見ても分かる通り、本当に多様な研究があるのですが、これらの質疑を繰り返すなかから、どのような研究がきてもディスカッションができるようになってきます。
「集中ゼミ」は、4月〜5月の日曜日を5回(丸5日間)で1年の必修科目を総復習・総予習するというものです。M2にとっては1年かけてやってきたことをもう短期間で一度見直すことで、頭の整理になります。新M1にとっては、これから1年で学ぶことを先取りして学ぶことになります。そうすることで、全体感を持って学ぶことができます。さらに、夏合宿や外部向けのワークショップなどの支援を通じて、どんどんベースを高めることができます。
「研究を進めるゼミ」として、「個別研究相談」があります。これは、白坂がほぼ2週間に1度の頻度で、1対1で研究指導するものになります。白坂研には、自分なりの目標を持ってくる学生が多いため、教員が用意した研究をするというよりも、各人の問題意識、課題意識にあった研究をする場合が多く、個々の研究が大きく異なる場合が多いです。そういったこともあり、1対1で研究指導をします。最初のころは、どんな問題意識をもっているのか、どういった方向での研究に興味があるのかなどからスタートし、徐々に進めていきます。「アドバイスゼミ」では、2週間に一度、博士学生、修了生、特任教員とのディスカッションを通じて、同様に研究を進めていきます。つまり、学生にとっては、ほぼ毎週、誰かの指導を受けることが可能となります。やる気がある学生にとっては、どんどん研究を進めることができる環境を用意しました。
先日修了した学生で、白坂が指導した学生のテーマは、以下の通りとなります。(他の研究室の学生も混じっておりますが、慶應SDMでは、どの研究室の学生でも、どの先生にでも相談ができるというオープンな環境となっているためです。)

【技術システム開発関連】
  • データベース及び成熟度モデルを活用したリスク管理プロセス強化の枠組み 
  • 業務概念明確化のための参照モデル駆動型モデリングフレームワークの提案
  • 外部環境の変化を発注者が仕様に反映する仕様変更プロセス及び手法の提案
【社会システム関連】
  • 事業戦略における意思決定構造を可視化メタフレームワークの提案
  • 外国人観光案内所における来訪者の要求をふまえた提案をするためのフレームワークの開発
  • 農業6次産業化の計画プロセスにおける初期行動導出方法の提案
  • システムエンジニアリングを用いたイベント設計プロセス提案(五百木研)
  • 介護対策をサポートするシステムのアーキテクチャ設計〜親と離れて暮らす在日中国人を対象として〜(五百木研)
  • システムxデザイン思考を用いたブランディングのデザイン -ファッションブランドデザインを事例に - (前野研)
  • Visualizing Model of Customer Sufficiency Degree in Designing Private Life Insurance Product (当麻研)

今年度も多様な研究テーマで指導をする側も大変楽しむことができました。毎年、研究指導を通じて自分自身も成長することができております。今年修了した学生たちも、引き続き白坂研に関わりを持ってくれることを期待しております。



posted by しらぴー at 10:00| Comment(0) | SDM