2023年04月20日

ミラノサローネ出展してます

今年も昨年度に続き、慶應SDMはミラノサローネに出展しています。今年で7回目となります。
今回のテーマは、「Arranges the flow -The attitude for the future-」
1)日々の心のモヤモヤを昇華し、自分自身を受け止めるきっかけを作る「暁」
2)健康的な食事の習慣化を、咀嚼を楽しむ体験によって生み出す「BITE MAPPING」
3)香りによる緩やかなコミュニケーションを実現するプロダクト「Scentignal」
という3つのソリューションを学生および修了生のチームが展示しています。
また、同会場にて協力企業ホッピービバレッジ株式会社による展示もおこなっています。
プレスリリースはこちら
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2023/4/4/28-137085/

展示の様子です。
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「暁」
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「BITE MAPPING」
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「Scentignal」
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2023年03月31日

白坂研研究テーマ一覧

2021年度春に入学したの修士学生が修了しましたので、白坂研の過去の研究テーマ一覧をアップしてみたいと思います。とにかく対象は多様ですが、方法論構築を目指しているという点で一致しています。(最終的には手法やフレームワークに落とし込む場合もあります)

2021年度春修士生
【技術システム開発関連】

・建設プロジェクトを対象としたサプライチェーンを特定しない外部リスクのシナリオ作成手法
・代替手段によりシステムを再構成するためのレジリエンス設計手法の提案について

【社会システム関連】
・「重なり合う合意」の概念に基づく 公共政策の リフレーミング 手法の提案
・運動部活動チームの心理的安全性の向上に向けた能力成熟度モデルの提案
・機能発揮のメカニズムを考慮した規則の設計・評価を支援する手法の提案
・自分らしいキャリアを理解し将来に備える主体的行動を導出する手法の提案
・ナラティブ を 用いた 知識の 転移 を促進する リフレクション 手法 の提案
・半形式的な図表現の使用による 概念の明確化を支援する手法の提案


2020年度秋修士生
【社会システム関連】

・特性認識・特性活用に着目した帰国後適応を支援するセルフ・アセスメントツール


2020年度春修士生
【社会システム関連】

・イノベーション政策実施者による活動の相互作用言語化手法:政策目的に合致した指標の設計
・自己効力感促進と価値観変容を媒介とした個人学習と実践共同体の協調設計手法の提案
・つながりを形成するきっかけとしての自己開示と類似性の認知促進ツールの提案
・地理情報と世帯特性を踏まえた水害時の避難計画を支援する個人学習プログラムの開発
・STAR フレームワークと接客行動モデルに基づく顧客デライト可視化手法の提案


2019年度春修士生
【技術システム開発関連】

・Missionの変化を考慮した System of Systemsの実装計画を支援する方法の提案
・認知的徒弟制理論に基づく動作⽅法習得システムの提案:スマートミラーを適⽤した技術の伝承

【社会システム関連】
・ビジョンの「自分のこと」化のためのナラティブ設計支援手法の提案
・因果ループ図を用いたデータ活用ビジネスデザイン手法
・ゼロ・ウェイスト導入方針策定ツールの提案
・安定的なプロアクティブ行動のための段階的発展を支援する手法の提案


2018年度春修士生
【技術システム開発関連】

・機械学習を含むシステムのアーキテクチャに基づく安全性保証方法:自動運転車の安全アーキテクチャに適用するD-case記述法の提案
・アーキテクチャとルールの関係性及びアーキテクチャによる規制を可視化する方法の提案


【社会システム関連】
・孤独感の改善を目的としたオンラインサロンの設立と有効性評価:サロン内に知り合いがいない人を対象としたオンライン飲みに着目した検証
・環境にやさしい花の価値を広げるワークショップ
・Leader IdentityとWork Engagementを高める手法の提案
・A Method to Identify Transformation Area in HR System based on Harvard Model


2017年度春修士生
【技術システム開発関連】

・性能向上の方向性と対抗技術比較を活用した防衛装備品の不連続な未来洞察手法の提案
・段階的詳細化と客観的評価指標を導入したリスク特定・分析プロセスの提案

【社会システム関連】
・自らのコミットメントに基づいた事業計画の設計を支援する手法の研究
・組織変革に向けた組織効力感を強化するための方法の提案
・個人的学びの経験を主体的に第三者に共有するに至る行動変容を促すプロセスの提案
・都市公園型フィットネスシステムの提案


2016年度春修士生
【社会システム関連】

・日本の同族会社における後継者育成を支援するプロセスと方法
・情報 3軸表現と因果関係連鎖による衛星画像利用アイデア創出支援手法
・企業における健康経営のための能力成熟度モデルの提案
・企業理念浸透のための経営管理フレームワクの提案− マズロー欲求階層と顧客価値連鎖分析を活用して−
・新規事業コンセプトの正当性確認・改善手法の開発
・リーンスタートアッププロセスにおける価値提案を利用したピボット検討手法の提案
・企業統合における信頼性行動デザイン手法の提案


2015年度秋修士生
【技術システム開発関連】

・Proposal of Fault Detection, Isolation and Recovery Design Process for Bus System of Microsatellite

【社会システム関連】
・Enhancing Holistic Strategy Conceptualization for the Saudi Railway Sector – An Enterprise System
Architecting Approach
・Proposal of “Reducing Future Educational Gap by Bonding Different Types of Jobs with the K-2Education Program by Reality Tour


2015年度春修士生
【技術システム開発関連】

・データベース及び成熟度モデルを活用したリスク管理プロセス強化の枠組み
・業務概念明確化のための参照モデル駆動型モデリングフレームワークの提案
・外部環境の変化を発注者が仕様に反映する仕様変更プロセス及び手法の提案

【社会システム関連】
・事業戦略における意思決定構造を可視化メタフレームワークの提案
・外国人観光案内所における来訪者の要求をふまえた提案をするためのフレームワークの開発
・農業6次産業化の計画プロセスにおける初期行動導出方法の提案


2014年度秋修士生
【技術システム開発関連】

・A Traceable Tests Identification Framework for Satellite Structural Development
・Satellite Data Handling System Design for Architectural-Layer-Driven Verification

【組織システム関連】
・組織施策の目標と機能の構造化による測定項目導出方法の提案 ―中長期的成果を志向する活動の中間成果評価―


2014年度春修士生
【技術システム開発関連】

・システム安全設計の質と伝達性を向上させる表記法の提案

【社会システム関連】
・協働がもとめられる未知の地方公共サービスを設計するための方法論と記述法
・コーズ・リレーテッド・マーケティング(CRM)の導入容易性を高める設計手法
・システムズエンジニアリングを用いた東京モーターショー2.0のデザイン
・ソーシャルキャピタルの成熟度モデルの開発
・初期目標達成に向けた行動継続促進手法の提案
・Urban Farm: Biological Business Ecosystem Design for Kaka’ako, Hawaii

【人材育成関連】
・タンジブル・ラーニングとアナロジー的推論を用いた制作プロセスの提案と写真制作プロセスへの適用
・俯瞰と構造化のための思考フレームワークの構築


2013年度秋修士生
【システム開発関連】

・接点数及び接触関係性に基づく機械システムの静的複雑度と動的複雑度の提案
・D-Case Templates for Effective, Efficient, and Traceable Thermal Design Process of Microsatellites
・A Knowledge Management Framework by Modeling Knowledge Use Case Focusing on Systems Engineering Activities
・Risk Management Process Framework to Capture Project Contexts and Decision Making Strategies

【組織関連】
・自動二輪車開発組織における企業改革プロジェクト立上フェーズのシステムデザイン


2013年度春修士生
【システム開発関連】

・ユーザによる個性演出可能な超小型車両のための電気アーキテクチャ設計手法
・経営者視点からの情報システム開発評価手法
・要求仕様書の曖昧要求に対するリスク管理手法の提案

【人材育成関連】
・GRCSEを活用し企業内要員に合わせたシステムズエンジニアリング 知識教育講座の設計方法

【社会システム関連】
・宇宙外交の計画フェーズにおいて有効な機能とその実現手法の提案


2012年度秋修士生
【イノベーション創出関連】

・価値と主観で評価・統合するアイデア収束手法の構築
・構造シフト発想法のデザインと有効性の評価

【業務・組織・人材育成関連】
・アシュアランスケースを用いた業務の品質保証方法の提案
・持続的組織ナレッジマネジメントのための階層化知識継承・創造モデルの研究
・企業における目に見えない資本の価値を測定する方法論の構築
・国際標準化活動における交渉分析・戦略構築フレームワークの構築

【システム開発関連】
・大規模災害の発生直後に利用可能な衛星通信システムの設計


2012年度春修士生
【業務・組織・人材育成関連】

・多様性適応力の測定尺度の開発―日本ブラインドサッカー協会が実施するワークショップを題材にして
・訳語に頼らない英文法(時制)学習手法の構築
・組織文化と事業特性を考慮した開発プロセス標準のテーラリング手法の構築

【システム開発関連】
・超小型衛星開発における中小企業間協調利用型コンフィギュレーションマネジメントシステム
・システムズエンジニアリングに基づくアシュアランスケース記述方法の提案―トレーサビリティの見える化と階層性を利用した段階的品質確認の実現―
・情報ライフサイクル上のUXを考慮した持続可能な運用システムの構築―中小企業ウェブサイトを実例として―
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2023年03月30日

2021年度春入学生 慶應SDM 白坂研メンバー 修了おめでとうございます!

今年度も8名の学生が白坂研から修士課程を修了いたしました。8名ともに素晴らしい研究をしてくれただけでなく、通常の授業の成績も素晴らしいものでした。(今年も白坂研から最優秀賞の学生を出すことができました。)8名の修士論文のタイトルは以下となります。

  • 「重なり合う合意」の概念に基づく 公共政策の リフレーミング 手法の提案

  • 運動部活動チームの心理的安全性の向上に向けた能力成熟度モデルの提案

  • 機能発揮のメカニズムを考慮した規則の設計・評価を支援する手法の提案

  • 建設プロジェクトを対象としたサプライチェーンを特定しない外部リスクのシナリオ作成手法

  • 自分らしいキャリアを理解し将来に備える主体的行動を導出する手法の提案

  • ナラティブ を 用いた 知識の 転移 を促進する リフレクション 手法 の提案

  • 半形式的な図表現の使用による 概念の明確化を支援する手法の提案

  • 代替手段によりシステムを再構成するためのレジリエンス設計手法の提案について


以下は修了式当日の集合写真となります。
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2023年01月01日

2022年の振り返りと2023年新年のご挨拶

みなさま

新年明けましておめでとうございます。旧年中は本当にお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。旧年中は、本当に大変多くの方々にお世話になりました。ありがとうございました。

ここ数年ほどコロナの影響ですっかり生活が変わってしまいました。さらに2022年にはロシアのウクライナ侵攻もあり、世界情勢がすっかり変わってしまい、その影響で経済面にも大きな違いが出てきました。そして、テクノロジーでもどんどん進化が進んできました。本当にVUCAという言葉がぴったりの時代になってきたと実感しています。

そのような1年ではありましたが、そして、多くの方々との繋がりの中から、新たなことに挑戦する機会をいただくことがでいました。その結果として、毎年の恒例ではありますが、年初には想像もしてなかったことを経験することができました。SDM中心の生活となってからは、想像もしてなかったことが起きるということを想定するという不思議な感覚を毎年経験させていただいております。やっぱり振り返ると、想像してもなかったことが起きてますね。2022年もCOVID-19の影響が徐々に変化し、緊張感を持ちながら色々な活動が再開される年でした。特に、COVID-19で培われたオンライン技術が当たり前のように生活の一部となりました。ですので、対面がいいもの、オンラインでもいいもの、オンラインのほうがいいものなどが徐々にわかってきて、オンラインを活用していく時代になってきたかと思います。
2022年3月には、2020年4月に入学した学生たちが修了しました。また、2022年9月には、2020年10月に入学した学生が修了しました。SDMには秋入学というものもあるのです。彼らはオンラインが中心の学生生活となってしまった学生たちでしたが、研究としてはとてもいい研究をみんなしてくれました。
こちらに研究一覧が記載されています。
http://sdm.sblo.jp/archives/202209-1.html

昨年も例年通り、授やゼミ、研究相談を週末を中心に目一杯させていただきました。授業は、純粋にオンラインのものとハイブリッドのものがあり、授業運営もなかなか難しいものでした。昨年も特任教員の方々の協力のおかげでハイブリッドとは考えられないようなハイクオリティの授業やゼミ、研究相談をおこなうことができました。昨年はミラのサローネへの出典も再開することができました。コロナで延期が続いておりましたので、やっとというところでしょうか。参加した学生たちも色々と学ところがあったようです。
http://sdm.sblo.jp/article/189550828.html
また講演も合計120回程度させていただきました。今年は、これから来るデジタル社会に関するもの、システムズエンジニアリング(システムアーキテクチャ)、システムxデザイン思考(新価値創造、イノベーション)、宇宙関連、(特にDeepTechの)アントレプレナーシップ、グリーンイノベーションなど色々なリクエストがありました。多くの講演は企業内部向けのものだったので、外部には非公開のものでしたが。また、昨年度も多くの企業の研修を担当させていただきました。企業研修を通じてこちらも学ぶことも多いため、ますます経験値をあげることができました。本当にありがたいことです。特に、DX人材のうち、デジタル人材ではなく、トランスフォーメーション人材(X-人材)の育成や、新事業の伴奏など、色々な形での研修をさせていただきました。


社外取締役も2社継続させていただきました。一部上場企業の櫻護謨、DXスタートアップのIndustrial-X。どちらも技術をコアとした企業で、新しい取り組みに挑戦しているという点では共通かなと思います。アドバイザー/顧問もいくつかの企業させていただいており、経営について色々と学ばせていただいております。これらは今年も継続させていただける予定です。


また、引き続き色々な委員会に、委員として参加させていだきました。特に、宇宙政策委員会の本委員になったことが最も大きな変化であったかもしれません。これまで同様に、宇宙関係を中心にデジタル関係、ものづくり関係、グリーン関係などの委員をさせていただきました。


学会、研究会等でも色々な活動をさせていただきました。理事を拝命している日本創造学会では、11月に開催した第44回研究大会を実行委員長として開催いたしました。
http://sdm.sblo.jp/article/189938001.html
DEOS協会は、理事長として引き続き活動をさせていただいております。変化の激しいVUCA時代には必須の考え方を、より良いものにするとともに広めることを進めております。
http://deos.or.jp/index-j.html
理事をしているUXインテリジェンス協会では、資格認定試験をHCD-Netと協力して行わせていただきました。
https://www.uxia.or.jp/about/
6月には、一般社団法人人間中心社会共創機構(HCS共創機構)の立ち上げに参画させていただきました。
https://hcs-cc.org/about/
どちらもUX・人間中心というデジタル時代には必須のアプローチにかかわるものとなっています。
スマートシティ関係としては大きく2つの団体との連携を進めてきました。
エグゼクティブアドバイザーを拝命いただいているスマートシティインスティチュートとは、アーキテクト人材育成と、Leavable Well-being City指標を活用したサービス検討などをご一緒させていただきました。バルセロナでおこなわれたスマートシティエキスポ ワールドコングレスにも参加し、アーキテクト人材育成についてプレゼンをいたしました。
https://www.sci-japan.or.jp/
また5月に設立された一般社団法人スマートシティ社会実装コンソーシアムにはアドバイザーとして参加させていただいております。現在、連携活動をすすめており、2023年にはオープンにできるのではないかと思っております。
https://www.sc-consortium.org/


共著も含めますと、国内学会発表20本、国際学会発表4本となりました。これも学生および皆さんとの連携のおかげです。


昨年からの継続活動として、大きく進展したものが9つあります。また、新たに2つの活動が始動しました。


まず、Synspective社ですが、3月に2機目となるStrix-βを、9月を3機目となるStrix-1を打ち上げ、その後どちらも画像取得に成功しました。3月にはシリーズBとして119億円の資金調達に成功したことをリリースいたしました。また、6月におこなわれた「日本スタートアップ大賞2022」において「文部科学大臣賞」を受賞いたしました。現在は軌道上にある3機の小型SAR衛星を運用しながら、サービスの構築、4機目以降の衛星開発を続けております。

次にIPAのDADC(デジタルアーキテクチャ・デザインセンター)の活動です。DADCのWebサイトを見ていただければわかる通り、活動の拡大及び深化が著しいです。経産省の方々、IPAの方々、デジタル庁の方々、そして、色々な企業からきてくださっている出向者の方々、有識者の方々、本当に多くの人たちに支えていただき、活動をすすめてきました。その活動については、イベントでの報告や、報告書などがDADCのウェブサイトで公開されています。アーキテクト人材育成では米国エアロスペース社のJames Martin博士をお招きしてオンラインでのワークショップも行いました。まだまだ、本来目指すところに到達しているとは言えませんが、世界にも類のない「社会・産業アーキテクチャをデザインする」という活動をおこなっていますので、ぜひ引き続きみなさんのご支援をいただければと思っております。

スマートシティの活動は、前述のとおりスマートシティインスティチュートと連携して、ススマートシティアーキテクトの人材育成をおこなってきました。2022年は特にLeavable Well-being City指標を活用したサービス検討のワークショップを中心におこないました。こちらも今年は継続して深化させていく予定です。またフェローである浜松市のスマートシティ活動及びICTアドバイザーである尾道市の活動も昨年度同様に今年度も実施していく予定です。

JST「共創の場」では、JST共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)共創分野本格型に慶應義塾大学 医学部中村教授がプロジェクトリーダーをされる「誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点」としての活動を開始いたしました。SDMとしては白坂がリーダとして、研究開発課題1「社会システムデザイン」を担当させていただいています。あらゆる研究チームや多くの参画機関と連携をして進めはじめております。こちらは他の研究開発課題とも連携をしながらすすめており、今年は本格的な深化を進める予定です。

日本を刺激するの活動も継続して実施いたしました。2022年は富士市及び那覇市で実施しました。那覇市では株式会社Frogsさんと連携しての実施となりました。
課題を自ら発見し、それを自ら解決することができる人材を地域に増やすため。”日本を刺激する!” という活動を進めております。要は日本中でシステムxデザイン思考のワークショップをやりまくるという活動です。2023年も積極的に実施しますので、ぜひみなさんもご支援ください!また、「うちに来て欲しい!」という方はぜひご連絡ください。

食に関する活動も継続しておこなっております。
立命館大学の石田先生、野中先生、武庫川女子大学の本田先生とは色々とご一緒させていただきました。熊本県立大学の研究会にも呼んでいただき、システムデザインの考え方を紹介させていただくとともに、食に関するシステムデザインの可能性について色々と勉強させていただきました。また、カフェカンパニーの楠本さんとも色々と議論をさせていただき、今後の食に関することを色々と考えるチャンスをいただきました。

アジャイルガバナンスの活動も継続しておこなっております。
元々はC4IRJとの連携からスタートし、経産省の委員会も経て、いまは東大と一緒に研究会をさせていただいております。経産省の出しているガバナンスイノベーションもどんどん進化を続けています。そして今年はG7もありますので、ますます進化が進みそうです。

ヤフーCSOの安宅さんがおこなっている「風の谷」プロジェクトは、引き続き、テクノロジー班メンバーとして白坂研でサポートをさせていただいております。
こちらもどんどん深化・進化する活動となっております。

Jaxuaryに関する活動も継続しておこなっております。Jaxuaryのイベントでの登壇だけでなく、色々な活動をしております。2023年に公開されていくかと思います。

新たに始めた2つの活動があります。

クールジャパン
こちらは、収録は2022年中におこなわれましたが、公開は2023年になる予定です。楽しみにしておいてください。2023年は引き続きクールジャパンの活動をしていく予定です。クールジャパンも活動もどんどんと進化しておりますので、興味のある方は以下をご覧ください。
https://www.cjpf.jp/

そして年末に急速に動き始めた活動が、DAO。ミラツクフォーラムでのパネルディスカッションでのテーマでもありましたが、DAOを使った社会システムを実現するためのアプローチについて検討及び実際にプロジェクト化をする検討がはじまりました。こちらも2023年中に何らかの活動を公表できると思います。

そして、これらの活動ですが、必ずしもバラバラではないのも重要なところです。相互に関係しているものも多く、どの活動というのが明確には区別しづらいところもあったりします。
今年も上記のような昨年の活動を踏まえ、さらに想像を超えた1年となるように頑張って行きたいと思います。

最後に、白坂研の5つのコンセプトを書かせていただきます。この研究室のコンセプトに賛同してくださった多くの人たちと、さまざまか活動を行っていく予定です。

最後に、研究室のコンセプトを書かせていただきます。
  • 「やれる」ことは全部やる:「やらなかった」ことを後悔しないために、やれることは全部やるあとから、「ああ、やっとけばよかった」と後悔しないためにも、「やりたいと思った」こと、「やれる」ことは全部やるということを目指します。これまでも、「“Yes” or “はい”」、「倒れるときは前のめり」といったゼミの標語がありましたが、これは要するにこういうことをさしています。
  • 入学前には思いもよらなかった自分に:これも昔から言っていますが、Mラボとしては、「入る前に考えていた自分」と「出るときに感じる自分」との差を最大化することを目指して頑張ります。これは、ゴールを設定するのではなく、変化の傾きを最大化することだけを目指し、到達点は最後に見るものということをアプローチとしています。到達可能なゴールを設定するなんて、自分の能力の限界を先に決めてしまっているようで勿体無い!
  • 常に「無知の知」を意識する:多様な人の集まる環境にいるからこそ実感できますが、自分がいかに限られた範囲のことしか理解できていないのかを常に意識することを目指します。他人のことを「間違えている」と思ったら、「もしかしたら、自分はその人のいうことを全ては理解できていないのではないか」と疑うことから始めることを指します。自分と違う人のいうことを100%理解することは不可能です。なので、自分がわかっていない可能性を常に考える。そんな思いをもっていつも多様な人と接する必要が重要ですよね。
  • 受けたものは次へ渡す:よく、ゼミの学生からお礼を言われます。もちろん、それは純粋に嬉しいです。でももっと嬉しいのは、自分が受けたものを、次の人に提供してくれることです。それがつながっていけば、一人では到底与えることができない範囲の人たちにいろいろなものを提供できるようになります。それがつながっていくことこそがエコシステムです。ぜひSDMで受けたものは、SDMの後輩、外部の人にどんどんと提供していってもらえればと思っております。
  • 頭を使って貪欲に成長する:どんなものからも「学び」を見つける
    。この意識がないと、「あ、それ知ってる」で終わってしまいます。でも物事は本当に多角的に学ぶことができます。そのチャンスを失うことなく、最大限にチャンスを活かして欲しいと思っています。また、言われたことをそのままで受け取らないで自分なりの観点で考えて受け取ることも重要です。自分なりの視点で見ると、さらに得られるものが自分の中にあるものと結合しやすくなります。

長くなりましたが、今年も上記のような思いをもって頑張っていきたいと
思っております。本年も1年間、よろしくお願いいたします。
posted by しらぴー at 00:00| SDM

2022年12月17日

慶應義塾と株式会社ビズリーチとの連携協定

慶應義塾と株式会社ビズリーチとの連携協定の記者会見の場に登壇させていただきました。
この連携協定は、「慶應版 EIR(客員起業家)モデル」を構築し、慶應義塾大学発のディープテックスタートアップの創出を推進することを目的としたものです。「客員起業家」とは、研究者に伴走しながら起業を目指す経営のプロフェッショナル人材を指します。「慶應版 EIR(客員起業家)モデル」では、起業を目指す研究者と副業・兼業の客員起業家をビズリーチ上でマッチングし、客員起業家のデータベース化を実現する予定とのことです。
白坂は、Synspectiveを立ち上げたときに、経営者パートナー探しに苦労したことを紹介した上で、ディープテックの研究者が起業するときに今回の仕組みが役にたつのではないかと説明させていただきました。

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https://www.keio.ac.jp/ja/news/2022/12/16/27-134158/

https://post.tv-asahi.co.jp/post-204566/
posted by しらぴー at 21:43| Synspective

2022年11月19日

日本創造学会 第44回研究大会での発表タイトル

11/13におこなわれた日本創造学会 第44回研究大会での発表において、以下のタイトルで白坂研関係者が発表いたしました。
・新たな料理の発想を支援するアーキテクチャフレームワークの試行
・課題起点ではなくビジョン起点によるワークショップの提案
・嗅覚低下への関心誘起から嗅分行動を促す体験の設計手法の提案
・ゼロトラストとトラストに関する一考察
・システム×デザイン思考を用いた本物のブランディング
・DEOSプロセスに沿った不確実性対応の訓練方法の提案
・シーズ起点でのアイデア創出ワークショップ設計手法:衛星データソリューション創出を主題とし
・つながりを形成するきっかけとしての自己開示と類似性の認知促進ツールの提案
・オンライン環境とオフライン環境を想定したプロトタイピング設計の分析
・ビジネスイノベーションを目的としたファシリテーターに依存しない対話型鑑賞法
posted by しらぴー at 01:13| その他