2017年04月28日

経営のシステム化に関する研究

慶應SDMでは、これまでシステム的アプローチやシステムxデザイン思考的なアプローチが適用されていないところに、それらを適用することでよりよくする研究をやります。過去の研究テーマを見ていたところ、経営にシステム的アプローチを入れることで高度化/効率化等を実施するための研究をたくさんやっていることがわかりました。きっと、経営者や、経営を支援するレベルの学生がたくさんいることがその理由なのではないかと思います。せっかくですので、こちらでテーマの一覧をシェアしておきたいと思います。

  • 事業戦略における意思決定構造を可視化メタフレームワークの提案
  • 組織施策の目標と機能の構造化による測定項目導出方法の提案 ―中長期的成果を志向する活動の中間成果評価―
  • 持続的組織ナレッジマネジメントのための階層化知識継承・創造モデルの研究
  • コーズ・リレーテッド・マーケティング(CRM)の導入容易性を高める設計手法
  • CSV実践のためのコンセプト設計プロセスの提案
  • 農業6次産業化の計画プロセスにおける初期行動導出方法の提案
  • Visualizing Model of Customer Sufficiency Degree in Designing Private Life Insurance Product 
  • 自動二輪車開発組織における企業改革プロジェクト立上フェーズのシステムデザイン
  • システムxデザイン思考を用いたブランディングのデザイン -ファッションブランドデザインを事例に - 


posted by しらぴー at 11:00| Comment(0) | SDM

2017年04月17日

メソドロジーラボ集中ゼミ1日目

今年もスタートしました、白坂・五百木研の集中ゼミ。
毎年やっているためにだんだん知られてきたのか、学生からの紹介参加の人数が今年はとても多いです。
(本来の目的とは違うので、来年度はちょっと考えないと・・・・)
基本的には、白坂研、五百木研の在校生と修了生、共同研究先、連携先の方々を交えて、5日間でSDMの基礎をざっと学び直します。そもそもは新M2向けに、M1で学んだ基礎をもう一度、総復習して、研究をスピードアップするのが目的です。しかし、M1にとっては、これから1年間で学ぶことの先取りとなり、スタートダッシュができます。修了生にとっては、総復習ということで、仕事や研究を通じてえた経験をもとに、もう一度、慶應SDMの考え方を学ぶことができる大変いい機会となっています。また、共同研究先、連携先の方々に慶應SDMのアプローチを理解してもらうことで、研究を一緒にすすめていくことがすごくやりやすくなります。最後に、そういった参加者間のネットワークができることでいろいろなチャンスが広がってくることも狙っています。特に、業界を超えて、多様な人が集まる機会はそれほど多くないので、とても良い機会となっています。
これに学生の紹介の方々が参加するので、ますます多様な人たちが参加しています。
今回も以下のような5日間コース。
4/16(日):ロジカルシンキングとシステム思考
4/23(日):モデリング
4/30(日):イノベーティブ思考(システムxデザイン思考)
5/7(日):システムズエンジニアリング
5/14(日):システムエンジニアリングマネジメント
これを順番に一通り学べば、SDMで教えてる基礎的なところが一通り理解でき、どのような関係性になっているのかもよくわかるかと思います。
受験希望の方には、秋にまた同様のコースを開催したいと思っておりますので、ご期待ください。
初回は、すべての基礎になるロジカルシンキング。そして、因果関係の視点からシステムを捉えて、系統的に考えるシステムシンキング。これを学びました。
posted by しらぴー at 13:00| Comment(0) | SDM

2017年04月10日

研究指導

受験を考えている学生に聞かれるのは、研究テーマと研究指導の仕方です。研究テーマについては、3/31の記事でかいたので、いいかと思います。
今日は、白坂研の研究指導の仕方について説明したいと思います。
白坂研ではゼミを大きく2つ分けております。一つは、「ベースを高めるゼミ」で、もう一つは「研究を進めるゼミ」です。
「ベースを高めるゼミ」としては、「集合ゼミ」と「集中ゼミ」があります。
「集合ゼミ」というのが、多くの人が”ゼミ”を聞いて想像するもので、研究室の学生がみんな集まるゼミです。白坂研は五百木研と合同で、毎週土曜日19時〜20時半に開催しています。学生が企画をしますが、輪読をしたり、発表をしたり、ワークショップをしたり、いろいろです。
「集中ゼミ」は、4月〜5月に日曜日を5日間終日つかってM1で学ぶコアを一通り学ぶゼミです。M2にとっては総復習、M1にとっては先取りとなります。OBや共同研究先などからも参加し、毎回80〜90名ほどの大規模なものとなります。
「研究を進めるゼミ」としては、「個別研究相談」と「アドバイスゼミ」 があります。
「個別研究相談」は、白坂と学生とか1対1で隔週で研究相談を実施するものになります。一人当たりの時間は約1時間程度です。最初は、「なにしましょう」とか「どんなことに興味あるの」といった研究のテーマ決めから始まり、最後はアンケート項目にいたるまで個別にディスカッションをしながら進めます。基本的には週末に実施します。
隔週でおこなう「個別研究相談」の間の週にやるのが「アドバイスゼミ」です。こちらは、博士課程の学生や修了生が中心となって研究の相談にのるもので、こちらも学生1人につき、30分〜1時間程度の時間が与えられます。
つまり、「研究を進めるゼミ」がほぼ毎週行われるようになります。これで研究が大きく進むことになります。
「アドバイスゼミ」は、他の学生の時間にも参加することができます。これはとても刺激的です。学生の多様な研究にふれることで刺激を受け、いろいろな研究テーマがどんどん浮かんできますし、どのようなテーマがきてもSDM的にディスカッションができるようになります。博士課程の学生にはもちろんですが、修士課程の学生にもぜひとも「アドバイスゼミ」にずっと参加してもらえればと思っています。
これからSDMを目指す方、特に白坂研を希望される方は、大変かもしれませんが、ぜひとも上のような研究指導の流れを理解し、楽しんでくれる方に来てもらえればと思っております。 
posted by しらぴー at 09:00| Comment(0) | SDM

2017年04月05日

SDM10期生が入学してきました

新入生が入ってきました。毎年、新しい学生が入ってくるこの季節になると、とてもワクワクします。
今年もとても期待できる学生たちが入学してきたと思っています。
毎年、入学ガイダンスで、「みなさんが想像する修了時の自分を大きく上回ることを目指しています」ということをお伝えします。今年はそれに加えて、「いまあるSDMをさらに1ランクアップすることをこの2年で手伝ってください」ということをお伝えしました。今年の入学生は、10期生。SDMは毎年進化していると感じていますが、個人的には2回ほど大きくSDMが進化したと思っています。この2年間で次の大きな進化をできないかと思っております。できれば、次の11期生にも手伝ってもらいたい。SDMで教えている内容は決して固定化した知識ではなく、日々進化している知識なので、ぜひその進化を一緒に勧めてくれる仲間としての学生を期待しています。
10期生とはこれから2年間。一緒に成長していけることをとても楽しみにしています。 
タグ:SDM学
posted by しらぴー at 13:00| Comment(0) | SDM

2017年03月31日

過去の修士研究テーマ一覧アップデート版


2015年度春の修士学生が修了しましたので、白坂が研究指導をした過去の研究テーマ一覧ををアップしてみたいと思います。
とにかく対象は多様ですが、方法論構築を目指しているという点で一致しています。
(最終的には手法やフレームワークに落とし込む場合もあります)
他の研究室の学生は、数回の指導ではなく、それなりにがっつりと指導させてもらったのものみを上げておきます。

2015年度春修士生
【技術システム開発関連】
  • データベース及び成熟度モデルを活用したリスク管理プロセス強化の枠組み 
  • 業務概念明確化のための参照モデル駆動型モデリングフレームワークの提案
  • 外部環境の変化を発注者が仕様に反映する仕様変更プロセス及び手法の提案
【社会システム関連】
  • 事業戦略における意思決定構造を可視化メタフレームワークの提案
  • 外国人観光案内所における来訪者の要求をふまえた提案をするためのフレームワークの開発
  • 農業6次産業化の計画プロセスにおける初期行動導出方法の提案
  • システムエンジニアリングを用いたイベント設計プロセス提案(五百木研)
  • 介護対策をサポートするシステムのアーキテクチャ設計〜親と離れて暮らす在日中国人を対象として〜(五百木研)
  • システムxデザイン思考を用いたブランディングのデザイン -ファッションブランドデザインを事例に - (前野研)
  • Visualizing Model of Customer Sufficiency Degree in Designing Private Life Insurance Product (当麻研)

2014年度修士生
【技術システム開発関連】
  • A Traceable Tests Identification Framework for Satellite Structural Development
  • Satellite Data Handling System Design for Architectural-Layer-Driven Verification
  • A Model-Based Systems Engineering Approach to Development of Attitude Determination and Control Subsystem for First Micro-Satellite in Vietnam (五百木研) System Design of Electrical Power Subsystem of Microdragon Satellite(五百木研) 
【組織システム関連】
  • 組織施策の目標と機能の構造化による測定項目導出方法の提案 ―中長期的成果を志向する活動の中間成果評価―

2014年度春修士生
【技術システム開発関連】
  • システム安全設計の質と伝達性を向上させる表記法の提案
  • 宇宙システムのレジリエンス評価のためのオントロジー構築(五百木研) 
【社会システム関連】
  • 協働がもとめられる未知の地方公共サービスを設計するための方法論と記述法
  • コーズ・リレーテッド・マーケティング(CRM)の導入容易性を高める設計手法
  • システムズエンジニアリングを用いた東京モーターショー2.0のデザイン
  • ソーシャルキャピタルの成熟度モデルの開発
  • 初期目標達成に向けた行動継続促進手法の提案
  • Urban Farm: Biological Business Ecosystem Design for Kaka’ako, Hawaii
  • CSV実践のためのコンセプト設計プロセスの提案(五百木研) 
【人材育成関連】
  • タンジブル・ラーニングとアナロジー的推論を用いた制作プロセスの提案と写真制作プロセスへの適用
  • 俯瞰と構造化のための思考フレームワークの構築

2013年度秋修士生
【システム開発関連】
  • 接点数及び接触関係性に基づく機械システムの静的複雑度と動的複雑度の提案
  • D-Case Templates for Effective, Efficient, and Traceable Thermal Design Process of Microsatellites
  • A Knowledge Management Framework by Modeling Knowledge Use Case Focusing on Systems Engineering Activities
  • Risk Management Process Framework to Capture Project Contexts and Decision Making Strategies
【組織関連】
  • 自動二輪車開発組織における企業改革プロジェクト立上フェーズのシステムデザイン

2013年度春修士生
【システム開発関連】
  • ユーザによる個性演出可能な超小型車両のための電気アーキテクチャ設計手法
  • 経営者視点からの情報システム開発評価手法
  • 要求仕様書の曖昧要求に対するリスク管理手法の提案
【人材育成関連】
  • GRCSEを活用し企業内要員に合わせたシステムズエンジニアリング 知識教育講座の設計方法
【社会システム関連】
  • 宇宙外交の計画フェーズにおいて有効な機能とその実現手法の提案

2012年度秋修士生
【イノベーション創出関連】
  • 価値と主観で評価・統合するアイデア収束手法の構築
  • 構造シフト発想法のデザインと有効性の評価
【業務・組織・人材育成関連】
  • アシュアランスケースを用いた業務の品質保証方法の提案
  • 持続的組織ナレッジマネジメントのための階層化知識継承・創造モデルの研究
  • 企業における目に見えない資本の価値を測定する方法論の構築
  • 国際標準化活動における交渉分析・戦略構築フレームワークの構築
【システム開発関連】
  • 大規模災害の発生直後に利用可能な衛星通信システムの設計

2012年度春修士生
【業務・組織・人材育成関連】
  • 多様性適応力の測定尺度の開発―日本ブラインドサッカー協会が実施するワークショップを題材にして
  • 訳語に頼らない英文法(時制)学習手法の構築
  • 組織文化と事業特性を考慮した開発プロセス標準のテーラリング手法の構築
【システム開発関連】
  • 超小型衛星開発における中小企業間協調利用型コンフィギュレーションマネジメントシステム
  • システムズエンジニアリングに基づくアシュアランスケース記述方法の提案―トレーサビリティの見える化と階層性を利用した段階的品質確認の実現―
  • 情報ライフサイクル上のUXを考慮した持続可能な運用システムの構築―中小企業ウェブサイトを実例として―


posted by しらぴー at 10:00| Comment(0) | SDM

2017年03月29日

修了式

昨日、大学院の修了式がおこなわれました。今年も2年間がんばった学生たちが修了していきました。
今年は、ここ3年は、白坂研から受領代表が出ておりましたが、今年は、最優秀賞者がでました。(受領代表は、全体の修了式で塾長から修了証をうけとるのですが、最優秀賞はSDMの修了式で修了生代表の祝辞を述べます。)本当に毎年みんな頑張ってくれています。
この代は、入学日のガイダンスにおいて、「みなさんが現在考えている修了時の自分とは全く違う自分にして修了してもらえるように全力で指導をさせていただきます。」ということを宣言させていただいた代でした。この宣言は、教員としてはかなりきついゴールを自分で課していると思っています。学生全般のゴール設定が通常ですが、SDMの場合は、多様な人が来ますので、それぞれの目指すところもことなります。これがMBAなどとはかなり異なるところになります。個々人のスタートが異なる、ゴールが異なる、SDMでの活動に避ける時間が異なる。などなど、個々人の状況が大きくことなります。
努力をする人たちをどのようにしてさらなる高みに引き上げていくか。これを考えて、この代から実施した研究指導のアプローチが「アドバイスゼミ(ほぼゼミ)」です。
白坂研ではゼミを「ベースを高めるゼミ」と「研究を進めるゼミ」に分類してます。
「ベースを高めるゼミ」としては、「集合ゼミ」、「集中ゼミ」があります。「研究を進めるゼミ」としては「個別研究相談」、「アドバイスゼミ」などがあります。
「集合ゼミ」とは、いわゆるゼミ形式のもので、ほぼ毎週土曜日19時〜20時半に五百木研、白坂研合同で実施しているものです。みんなが集まり、発表等を中心におこないます。メソドロジーラボの多様な研究発表に対して、質疑応答を繰り替えすことでベースを高めることを目指します。過去の研究例を見ても分かる通り、本当に多様な研究があるのですが、これらの質疑を繰り返すなかから、どのような研究がきてもディスカッションができるようになってきます。
「集中ゼミ」は、4月〜5月の日曜日を5回(丸5日間)で1年の必修科目を総復習・総予習するというものです。M2にとっては1年かけてやってきたことをもう短期間で一度見直すことで、頭の整理になります。新M1にとっては、これから1年で学ぶことを先取りして学ぶことになります。そうすることで、全体感を持って学ぶことができます。さらに、夏合宿や外部向けのワークショップなどの支援を通じて、どんどんベースを高めることができます。
「研究を進めるゼミ」として、「個別研究相談」があります。これは、白坂がほぼ2週間に1度の頻度で、1対1で研究指導するものになります。白坂研には、自分なりの目標を持ってくる学生が多いため、教員が用意した研究をするというよりも、各人の問題意識、課題意識にあった研究をする場合が多く、個々の研究が大きく異なる場合が多いです。そういったこともあり、1対1で研究指導をします。最初のころは、どんな問題意識をもっているのか、どういった方向での研究に興味があるのかなどからスタートし、徐々に進めていきます。「アドバイスゼミ」では、2週間に一度、博士学生、修了生、特任教員とのディスカッションを通じて、同様に研究を進めていきます。つまり、学生にとっては、ほぼ毎週、誰かの指導を受けることが可能となります。やる気がある学生にとっては、どんどん研究を進めることができる環境を用意しました。
先日修了した学生で、白坂が指導した学生のテーマは、以下の通りとなります。(他の研究室の学生も混じっておりますが、慶應SDMでは、どの研究室の学生でも、どの先生にでも相談ができるというオープンな環境となっているためです。)

【技術システム開発関連】
  • データベース及び成熟度モデルを活用したリスク管理プロセス強化の枠組み 
  • 業務概念明確化のための参照モデル駆動型モデリングフレームワークの提案
  • 外部環境の変化を発注者が仕様に反映する仕様変更プロセス及び手法の提案
【社会システム関連】
  • 事業戦略における意思決定構造を可視化メタフレームワークの提案
  • 外国人観光案内所における来訪者の要求をふまえた提案をするためのフレームワークの開発
  • 農業6次産業化の計画プロセスにおける初期行動導出方法の提案
  • システムエンジニアリングを用いたイベント設計プロセス提案(五百木研)
  • 介護対策をサポートするシステムのアーキテクチャ設計〜親と離れて暮らす在日中国人を対象として〜(五百木研)
  • システムxデザイン思考を用いたブランディングのデザイン -ファッションブランドデザインを事例に - (前野研)
  • Visualizing Model of Customer Sufficiency Degree in Designing Private Life Insurance Product (当麻研)

今年度も多様な研究テーマで指導をする側も大変楽しむことができました。毎年、研究指導を通じて自分自身も成長することができております。今年修了した学生たちも、引き続き白坂研に関わりを持ってくれることを期待しております。



posted by しらぴー at 10:00| Comment(0) | SDM